パグちゃん、宇都宮といえば？

餃子でしょ～。

だよね。お昼に宇都宮餃子を食べたくなったので、午前中だけプチ乗り鉄したんだ。

わ、おもしろそう！

ということで今回は日光線に行ってきたんだ。

日光線？

うん。この鉄道の一番の魅力は終点の日光駅。駅舎が大正時代に作られたものなんだ。立派でしょ。

ほんとだぁ。大正ロマンスって感じですね。

駅舎の中に入ると、内装は自動券売機や自動改札があったりして建設当時から大きくリニューアルされているけど、落ち着いてるよね。

ええ。シックな色あいがいいですね。

1番線ホームも木製の柱がいい感じなんだ。

趣がありますね。

駅舎もホームもいい感じなんだけど、日光駅の最大の特徴は貴賓室（いわゆるVIPルーム）があることなんだ。

へぇ～、貴賓室・・・。初めて聞きました。

ちなみに同じ栃木県内では黒磯駅にも貴賓室があるんだよ。

どんな人が入れるんだろ。パグも一度入ってみたいな。

パグちゃん、この写真を見てくれる？　左がＪＲ日光駅。右の線路が東武日光線なんだけど、東武日光線にＪＲの車両が走っているんだ。これって面白いでしょ？

うん。なんでですか？

岳南江尾はホームから駅舎まで側線が何本もある広い駅なんだ。

相互乗り入れ？

相互乗り入れとは別々の鉄道会社（今回の話はＪＲ東日本と東武鉄道）の車両がお互いの路線を走ることを言うんだ。ＪＲ新宿から東武日光間を走る特急はＪＲが特急「日光」号、東武が特急「スペーシア日光」号という名前なんだ。かなりややこしいよね。

う～ん。乗る時は間違えないようにしないと、ですね！

ＪＲ日光駅と東武日光駅の間には相互乗り入れを記念したプレートがあるんだ。それだけ昔は都心と日光を結ぶライバル同士が同じ線路を使って走るというのは画期的なことだったんだね。

そうですね。でも、これからもずっと仲良くしてほしいな。

次に向かう鹿沼駅と文挟駅の間はローカル色たっぷりな雰囲気が味わえるので先頭か一番後ろの車両から線路を眺めると気持ちいいんだ。

わぁ～、ほんとにいい感じですね～。

日光駅の次は鹿沼駅へ。この駅舎やプラットホームも木造の雰囲気のあるものなんだ。

なんか、かわいい。

パグちゃん、プラットホームの屋根を支える支柱が古い線路でできているんだけど、ヨーク見ると「1885」って文字が入っているんだ。もしかしたら1885年製（明治時代）のレールなのかもしれない。こういうのを見つけて想像するのも乗り鉄の楽しみの一つだったりするんだ。

エコですね。それにしても、乗り鉄は想像力が豊かなんですね！

次に鶴田駅へ。この駅も模型にしたくなるような駅舎と跨線橋があるんだ。

鉄也さん、模型も作ってるんですか！？

エヘヘ。

上から見るとわかるんだけど駅舎とプラットホームの間に広いスペースがあるでしょ。これは昔、線路が敷いてあった跡なんだ。昔は下の写真の左側隅に写っている側線を除くと２面３線の駅だったことがわかるんだ。

減っちゃったってことかぁ。

実はこの駅の一番の目玉は跨線橋なんだ。

ほうほう。

なんと明治44年製で「鉄道院」の表示まであるレアもの！　現役の跨線橋としては最古かどうかはわからないけど相当古いものなんだ。こういうのを見つけるとなぜか嬉しくなっちゃうよね。

またいろいろと想像して楽しむんですね？

そういうこと。・・・ということで、そろそろお腹もすいてきたので宇都宮に戻って餃子をガッツリいただいてきたんだ。今回は乗り鉄と宇都宮名物の餃子をいっぺんに楽しめたので大満足な一日だったよ。パグちゃん、今度よかったら一緒に乗り鉄＆グルメの旅に行ってみない？

いいですね！　そうだ、11月の宇都宮餃子祭りに行きましょうよ！！