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第8回 山梨県 富士急行
簡易ダイヤ&スケジュール表
鉄也さん
パグちゃん、世界遺産になった富士山と同名の駅があるのを知ってる?
パグちゃん
え?!
まさかそんなベタな駅名が。
鉄也さん
山梨県の富士急行に「富士山」という駅があるんだ。
パグちゃん
どーしても山梨は「富士山」は自分とこのもの! という主張の一貫なのかな。
鉄也さん
ということで、今回は大月駅と河口湖駅を結ぶ富士急行に乗ってきたんだ。


パグちゃん
はい。
鉄也さん
この鉄道の一番の魅力は富士山が見えること(笑)
パグちゃん
やはり!
鉄道名もそこからなんでしょうね。
鉄也さん
ははは。でもね、それ以外にいくつも面白いところがあるんだ。
パグちゃん
どんなとこですか?
鉄也さん
たとえばスイッチバック駅があること。JRの車両が乗り入れていることなどなど盛りだくさんなんだよ。
パグちゃん
やはり、そこに来ましたか!
鉄也さん
富士急行線へはJR中央本線大月が接続駅になるんだけどJRから直通電車が何本もあるんだ。平日には2往復、夏から秋の間の土曜・休日たとえば新宿から河口湖直通はホリデー快速富士山号、快速山梨富士号があるんだ。特にホリデー快速富士山号は国鉄型の特急車両(183系と189系)なので特に快適なんだよ(詳しくはこちら)。
それから高尾発河口湖行のJR直通電車は今となっては超レアの横須賀線色(通称:スカ色)の115系国鉄型車両なんだ。
<JR大月駅から見た富士急行線大月駅 2013年7月撮影>
<JR大月駅から見た富士急行線大月駅 2013年7月撮影>
<国鉄型特急189系車両を使ったホリデー快速富士山号 2013年7月撮影>
<国鉄型特急189系車両を使ったホリデー快速富士山号 2013年7月撮影>
パグちゃん
明るいブルーがいい感じですねー。
鉄也さん
今回は直通電車を利用しないで大月乗換を選んだんだ。その理由は大月駅限定販売の「フジサン特急フリーきっぷ」を買うため。これは2日間有効でフジサン特急自由席も乗り放題で¥2200。大月から河口湖まで片道¥1110だから往復するだけでもお得なんだ。ただ、一つだけ注意することは「富士登山電車」だけはフリー切符でも着席券を買わなければならないことかな。
<「富士登山電車用」の1200形1205編成 2013年7月撮影>
<「富士登山電車用」の1200形1205編成 2013年7月撮影>
パグちゃん
なるほど。
鉄也さん
大月駅でフリー切符を入手し、早速「フジサン特急」で河口湖へ。富士山が見えるポイントになると車内放送を流してくれるところが気が利いてるんだなぁ~。
パグちゃん
あー、確かに富士山見えてますね。
鉄也さん
河口湖駅を降りると駅前には昭和4年の開業当時から使われてた「モ1号」が美しい状態で保存されているんだ。
<河口湖駅 一番右がスカ色の国鉄型115系 2013年7月撮影>
<河口湖駅 一番右がスカ色の国鉄型115系 2013年7月撮影>
<河口湖駅 駅舎 2013年7月撮影>
<河口湖駅 駅舎 2013年7月撮影>
<モ1号 河口湖駅 駅舎 2013年7月撮影>
<モ1号 河口湖駅 駅舎 2013年7月撮影>
パグちゃん
お、常に写真に富士山が。
鉄也さん
河口湖駅を出ると次は富士急ハイランド駅。そのまんまの名前だから説明はいらないでしょう~。
パグちゃん
いらないけど、そんな駅があったんですねー。
鉄也さん
次は富士山駅。
ここはスイッチバックの線路配置になっているんだ。
<富士山駅に進入する6000系(元JR205系) 2013年7月撮影>
<富士山駅に進入する6000系(元JR205系) 2013年7月撮影>
<富士山駅のプラットホームと駅ビル 2013年7月撮影>
<富士山駅のプラットホームと駅ビル 2013年7月撮影>
パグちゃん
はいはい。
鉄也さん
スイッチバックの構造は図を見てくれるかな。たとえば河口湖発大月行が富士山駅に入ってくると運転士と車掌が入れ替わって逆方向に出発するんだ。



面白いでしょ!
ちなみに関東の私鉄では小田急の藤沢駅、東武の柏駅、西武の飯能駅が同じようなタイプのスイッチバックの駅なんだよ。
パグちゃん
折り返しですね。
鉄也さん
次に下吉田駅へ。
この駅で最も注目するのが待合室。
パグちゃん
ちょっとお洒落ですね。
鉄也さん
ガラス張りの待合室からはダブル富士が見られるんだ!
パグちゃん
ダブル富士って?
鉄也さん
1つ目の富士は富士山。
2つ目の富士は青い客車、ブルトレの「富士」号のこと。
<下吉田駅 待合室と“ダブル富士” 2013年7月撮影>
<下吉田駅 待合室と“ダブル富士” 2013年7月撮影>
パグちゃん
ははは。それは豪華な風景ですね。ところでブルトレって?
鉄也さん
通称ブルートレインと呼ばれている国鉄時代から続くJRの寝台特急用の客車のことで寝台特急「富士」号は東京と西鹿児島(現在の鹿児島中央)を走っていたんだ。
パグちゃん
えー、ここから鹿児島!乗ってみたい!
鉄也さん
しかも駅でブルトレの見学希望を伝えると硬券の入場証を入鋏(にゅうきょう)してくれるという涙物のサービスがあるんだ。
<寝台特急「富士」用の14系客車と硬券入場証 2013年7月撮影>
<寝台特急「富士」用の14系客車と硬券入場証 2013年7月撮影>
パグちゃん
硬券。いいですねー。
鉄也さん
そうそう、駅舎は九州新幹線800系等をデザインした水戸岡 鋭治氏が手掛けているんだ。
<下吉田駅 駅舎 2013年7月撮影>
<下吉田駅 駅舎 2013年7月撮影>
鉄也さん
次に三つ峠駅へ。
この駅には貨物用側線がいい感じで残っているんだ。貨物駅跡にはバラストと枕木が置いてあるので保線車両が入ってくるのかも。
<三つ峠駅のプラットホームと貨物用側線 2013年7月撮影>
<三つ峠駅のプラットホームと貨物用側線 2013年7月撮影>
パグちゃん
そういうところも観察ポイントですね。
鉄也さん
そしてU字型の改札と手書き感あふれる運賃表はまさしく昭和!
<三つ峠駅 改札と運賃表 2013年7月撮影>
<三つ峠駅 改札と運賃表 2013年7月撮影>
パグちゃん
映画のセットみたい。
鉄也さん
木造の駅舎とともに駅前広場のお店もいい雰囲気なんだなぁ~。この駅前のお店でランチするのもイイよね。
三つ峠駅 駅舎と駅前広場 2013年7月撮影
<三つ峠駅 駅舎と駅前広場 2013年7月撮影>
パグちゃん
この駅前の雰囲気。なんだか西部劇みたい。
鉄也さん
次は谷村町駅へ。
ここは富士急行線で最も山間の駅という雰囲気を持っているんだ。
谷村町駅 2013年7月撮影
<谷村町駅 2013年7月撮影>
パグちゃん
風景が変わってきました。
鉄也さん
駅舎には風見鶏があって、いいアクセントになっているんだ。駅前広場には中華屋さん以外にもいくつか商店が並んでいてジオラマにしたくなるんだなぁ。
<谷村町駅 駅舎 2013年7月撮影>
<谷村町駅 駅舎 2013年7月撮影>
パグちゃん
こんな模型たしかにありますよね。
鉄也さん
駅舎の右手には中華屋さんが併設されていて待合室からダイレクトに入れるような作りになっているのが面白いよね。
<谷村町駅 待合室と中華屋さんの入り口(?) 2013年7月撮影>
<谷村町駅 待合室と中華屋さんの入り口(?) 2013年7月撮影>
パグちゃん
この感じ、いいですね~。
鉄也さん
次は都留市駅へ。
ひし形の駅舎が個性的なんだ。
<都留市駅 駅舎 2013年7月撮影>
<都留市駅 駅舎 2013年7月撮影>
パグちゃん
なにをデザインしたものなんですかね?
鉄也さん
この写真を見て!
駅を通過する1000形は元京王電鉄の5000系。この車両の生誕50周年を記念して京王時代のオリジナルカラーに塗り替えられたものなんだ。京王線を使っていた人には懐かしい色じゃないかな。
<1000形(京王カラー) 都留市駅 2013年7月撮影>
<1000形(京王カラー) 都留市駅 2013年7月撮影>
パグちゃん
あ、これがオリジナルカラーなんですね。
鉄也さん
都留市からは大月始発の東京行きのタイミングで戻り新宿へ。今回は大月15:21発、新宿17:10着の快速東京行きで戻ったんだ。新宿ではやっぱりイイ時間なので反省会と称して軽く飲んで帰ったんだ。(笑)
ちなみに大月始発の東京行きは朝晩を中心に1~2時間に1本程度あるのであらかじめ調べておけば乗り換えなしで座って帰れるんだ。もちろん休日は「ホリデー快速」が河口湖から戻るのも便利だよね。
パグちゃん
東京から2時間弱とは近いですね。乗り換えなしで座って帰れるなんてステキ!

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