Close

About

東京のコンテンツ制作会社が運営する
時事コラムサイト
株式会社オフィス・サウス

Prev Next
Image
Topics

甘くないチョコの話

2022.2.14

今日はバレンタインデー。テレワークの浸透で「義理チョコがもらえない」とがっかりしている男性もいるのでは?本日はチョコに関するお話。

義理チョコ減少

2月10日に東京新聞に掲載された記事には「義理チョコは減少、ご褒美チョコは好調 テレワーク浸透で百貨店バレンタイン商戦に異変」とのタイトルがつけられている。義理チョコの販売数は減少しているものの自分用に買う「ご褒美チョコ」は単価が高く、結果「全体の売上は好調」なのだという。

株式会社大丸松坂屋百貨店の調査(2月8日発表)でも、売上No1.は「イヴァン トリュフ(12個入り)」で6,686円、2位は「コフレ クール(9個入り)」3,672円と高額商品がランクインしている。

一方、義理チョコにかける予算調査(マイナビニュース:2月3日発表)では「500円~999円」が38.9%、「1,000円~1,999円」が25.6%で、3,000円以上かける人は8%という結果に。

コロナ禍で「義理チョコ文化がなくなりつつある」という分析もあるそうだ。

SDGsなチョコレート

チョコレート関連のもう一つの大きな動きがSDGsだ。

チョコレートの原料「カカオ」の生産は以前から問題が多いとされてきた。カカオの主な生産地である西アフリカでは、児童労働や貧困、農薬の使用や森林伐採による環境破壊が進んでいる。そこで生まれたのが「フェアトレード(公正な貿易)カカオ」や「無農薬・減農薬カカオ」を使用したチョコ。

フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。—フェアトレードジャパン Webサイト

フェアトレードでカカオ産地の農家にもしっかり利益を配分、産地の貧困問題の解消を目指す。また、現地で有機農法の技術支援を行う企業や、品質向上のための支援を行う企業もあり取引価格の向上を目指している。

もちろん、包装紙に再生紙を利用したり、プラスチック素材の利用を廃止するなど、おなじみの取り組みを行うチョコメーカーも増えている。

バレンタインデー、仕事の合間にチョコを食べながら地球の裏側に思いを馳せてみてはいかが。

HIGHLIGHT

コロナ禍で働き方だけでなくバレンタインにも変化が。ご褒美チョコを食べながらSDGsについても考えてみては。