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Interview

チャレンジ精神をはぐぐむミュージアム - ヤンマーミュジアム -

2021.11.15

ヤンマー100周年記念事業の一環として、創業者山岡孫吉の生誕地である滋賀県長浜市に設立されたヤンマーミュージアム。2019年10月にリニューアルオープンしたこの施設の一部をご紹介。

コンセプトは「チャレンジ」

ミュージアムに入ると最初に山岡孫吉のチャレンジストーリーをシアターで学ぶ。案内役はもちろんヤン坊マー坊だ。

ヤンマーの創業者は山岡孫吉。滋賀の農家の生まれだが、若いうちに大阪に出て様々なことにチャレンジした。大阪でガスエンジンの技術を学び、欧米視察でディーゼルエンジンに出会い魅了される。当時全長3メートルという巨大なディーゼルエンジンの小型化を決意。チャレンジを重ね「世界で初めてディーゼルエンジンの小型化」に成功した。

動画は子どもたちでも楽しめるようポップで楽しい。画面が迫りくるような演出や、プロジェクションマッピングも多用されており、惹き込まれる。最後にヤン坊マー坊が来館者に「チャレンジ」を促す。

上映が終わるとスクリーンが大きく開く。その先には様々なアトラクションと、笑顔で走り回る子どもたちの姿が。その仕掛けにただただ圧倒された。

機械展示からの大改革

改装前のヤンマーミュージアムはディーゼルエンジンやトラクターなどの機器の展示と、その歴史を紹介する「よくある博物館」だったという。案内役はヤンマーのOBの方々が機械の細かいところまで紹介してくれた。
当時から建物はヤンマーが展開する漁業、農業、建設・エネルギーの3つの事業領域「海洋」「大地」「都市」をイメージして作られた。2016年にはグッドデザイン賞も受賞している。

美しい外観。ヤン坊マー坊の飛び出し坊やもかわいい。

2019年にこれを大幅にリニューアル。小学5年生を主ターゲットとした「体験型ミュージアム」として生まれ変わった。

大人も楽しめる施設

館内には、ボルダリング施設や、パワーショベルの操作体験、農作業体験、南極クイズなど子どもたちが「チャレンジ」するアトラクションが、所狭しと並んでいる。

どのアトラクションも笑顔の子どもたちであふれている。夢中になって遊ぶうちに「農業」や「漁業」、「ディーゼルエンジンのしくみ」を学べるようになっている。 これらが大人でも十分楽しめる作りになっているところが嬉しい。

大人でも夢中になるパワーショベルチャレンジ

入館者にはあらかじめひとりひとりに専用のカードが配られており、アトラクションごとに「ヤンマーポイント」が貯まる仕組みになっている。「チャレンジすればするほどポイントが貯まる」のだ。 溜まったポイントは最後に巨大モニタ「マイアース」に転送。ニックネームでランキング表示される。

ビオトープで自然を学ぶ

ミュージアムの屋上にはビオトープがある。屋上とは思えない景色が広がっており、メダカをはじめ様々な動植物を観察することができる。

また、子どもたちが自ら手を動かし、学べるワークショップも充実している。

ワクワクとドキドキが満載のチャレンジミュージアム。関東圏から何度も訪れるお客様もいるのだとか。

私企業が運営するミュージアムとしては日本一といってもいいのではないだろうか。
ぜひ体験し、チャレンジしてほしい。

MUSEUM INFO

ヤンマーミュージアム Web
滋賀県長浜市三和町6-50
TEL:0749-62-8887
FAX:0749-62-8780