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Interview , SP

手書き図面で3Dパース図が出来上がるシステム

2021.1.18

コロナ禍で大きく変わった建築・不動産業界。戸建住宅の需要が延びているという報道や、郊外人気が高まっているというネット記事をいくつも目にします。 そんな建設業界で注目を集めているソリューションがあります。その名も「ALTA AIスケッチ EDW連携」。

手書きの間取り図が3Dパース図に!

「ALTA AIスケッチ」とは簡単に言ってしまうと、住宅の間取りを手書きでスケッチしたものがわずか数十秒で3Dパース図になるというシステムです。

これまで住宅の3Dパース図は設計部や専門企業に依頼し、CADを使って製作していました。当然、手間も(もちろん費用も)時間もかかります。お客さまのご要望をもとに3Dパース図を作成し持参、ご要望に応じて修正し一週間後に再訪問、といった打ち合わせを繰り返していきます。

しかしこの「ALTA AIスケッチ」の場合、手書きの図面をスマホで読み込むだけで、あっという間に3Dパース図を起こせるのです。

これだけでも、工務店やビルダーの方々からは、
「簡単に3Dプランが作成できるので、作業時間が大幅に削減できた」
「未経験者でもある程度のプランが作成できて助かる」
「施主様への提案スピードが向上し、商談機会を逃さなくなった」
といった意見が寄せられていました。

手書き図面の例

住宅営業を支援するシステム

「AIスケッチEDW連携」は「ALTA AIスケッチ」の連携強化版とも言えるもの。
オフィスでよく見る複合機(プリンター、FAX、スキャナ等がひとつになったもの)を活用できるようにしました。これまで「スマホで」読み込んでいた図面を「複合機のスキャナで」読み込む形にしたものです。

スマホでの撮影に比べ読み込み精度があがることから、AI解析精度も向上し、より正確な図面を作成できるようになりました。

複合機を利用するメリットは他にもあります。「複数枚の図面の読み取りが素早く簡単」になりました。また、これまで別途購入していた「見取り図を書く専用用紙」も複合機から出力するだけになりました。

複合機があるところでの商談が基本となりますから「お客様に来店を促せる」という副次的メリットも生まれたと好評です。

プレゼン・法規チェックまでワンストップ

3Dパース図は、専用アプリ「ALTA」で壁紙の色、建具の種類、屋根の形状などを一瞬で変更することが可能。またこのデータをもとに、積算・見積、設計、法規チェック、伏図・構造計算まで行えるようになっています。

パース図のイメージ

これだけでも十分だと思えますが「3Dデータ化された!」ということを実感するのは、実はここから。その先に多くのプレゼン手法が用意されています。

例えば家に差し込む日差しを、年間を通してシミュレーションしてくれるという機能。
同じ南向でも窓のとり方ひとつで光の具合はまったく別のものになってしまいます。これを部屋ごとに、時間別、季節別にシミュレーションすることができます。

さらに、内装、インテリアを含めた部屋のイメージを見せてくれる機能もあります。
北欧風・南欧風・アジアン・ナチュラル・モダンなど、住宅のスタイル毎に使用する建材・家具・インテリア等を登録しておけば、ワンタッチで部屋の様子を再現することができます。

オプションを追加することでVR体験をすることも可能です。
施主さまはヘッドマウントディスプレイをしたままスペース内を歩いたり、しゃがんだり自由に動き回る事ができ、本当に部屋にいるような奥行きのある臨場感を味わうことができます。

専用パーツで広がる使い方

屋根など一部のパーツは地域対応がされています。例えば雪が降る地方向けには「無落雪屋根」が選べるようになっているのです。

リフォームの設計にも使えそうです。在宅勤務が一般的になってきた今「書斎ブーム」もおきているんだとか。動線を邪魔するつくりにならないか、「家族を感じながら集中できる」場所はどこか、などVRで試してみるのもいいかもしれません。

日々多くの設計図と向き合っている業界に大きな一石を投じるソリューションと言えるのではないでしょうか。

COMPANY INFO

株式会社コンピュータシステム研究所
代理店事業部 事業推進部
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