ということで、今回は群馬県の前橋市の中央前橋駅と桐生市の西桐生を結ぶ上毛電気鉄道に行ってきたんだ。
「電気」って凄いですね。
西武線なんかも西武電気鉄道なんて言われたら、ちょっとドキドキします。
この鉄道の面白さってターミナル駅(終着駅)の中央前橋と西桐生が他の鉄道と接続していないところ。
しかもJRとの接続駅が1つも無いというのは珍しいんだ。
<中央前橋駅 2013年6月撮影>
赤城駅で東武鉄道桐生線と接続しているんだ。浅草から直通の特急「りょうもう」号が赤城まで来ているので1本で来ることができるんだよ。「りょうもう」号は朝7時台から20時台までの間ほぼ1時間ごとに運転しているのでかなり便利。今回はその「りょうもう」号で浅草から赤城に行ったんだ。
この列車は全車指定席だから事前に窓口や自動券売機で特急券を買うことが必要なのが注意点かな。指定を取るんだからもちろん窓側の席を選んで車窓を楽しんできたよ。
<東武鉄道と接続する赤城駅 左:700形(6号車) 右:東武8000系 2013年7月撮影>
赤城には浅草から1時間40~50分ぐらいで到着。
外を眺めているとあっという間に着いちゃった。
赤城駅の乗り換えは階段の上り下りがないのでとっても快適。
ただ、上毛電気鉄道はSuicaやPASMOが使えないので乗り換えするときにSuicaやPASMOのタッチを忘れないようにするのが注意点だね。
駅で「赤城南麗1日フリー切符」¥1,300を購入。
まずは西桐生駅へ。
駅の写真、チョット注目。駅前にタクシーが100%電気自動車(EV)日産リーフが止まっていて建物との対比が面白いでしょ?
建物だけだと何時撮ったのかわからないけど、車が入っているとある程度の時代がわかるので邪魔にしないで入れるのも記録になるんだ。
<西桐生駅 2013年6月撮影>
パグちゃん、見て。改札から電車の正面が見えるでしょ。これはターミナル駅しか味わえないんだ。しかも改札から階段で上らないで電車に乗れるなんてイイよねぇ~。
<西桐生駅の待合室 2013年6月撮影>
駅をじっくり見て回ったので次の目的地、富士山下へ。
富士山下駅すぐ脇にある鉄橋はこれも登録有形文化財に指定されている「渡良瀬川橋梁」なんだ。シブいでしょ~。
この鉄橋も含めて上毛電気鉄道の鉄橋は電車の下回りまで見られる構造になっているので電車の写真を横から撮るとき絵になるよねぇ。
ちなみに写真の右手に小さく見えている鉄橋が並走するJR両毛線の鉄橋だよ。
<渡良瀬川鉄橋(富士山下-丸山下間) 2013年6月>
パグちゃん、この駅前にはパグちゃんの興味のあるものがあったよ。
駅前にある酒屋の「越後屋」さんに、大吟醸「赤城山」が置いてあったよ。お店の人に聞いたらいつも置いてあるって。
流石に酒蔵じゃないので試飲はできないよね(笑)
<大吟醸「赤城山」 富士山下駅前の越後屋さんにて 許可を得て撮影>
いやいや、笑顔と勇気で頼み込めば奥から出てくるかも。
パグちゃんネタも見つけたので次の目的地、起点の中央前橋へ。
前橋中央駅は3面3線のターミナル駅。歴史を感じる西桐生駅と正反対の近代的な駅なんだ。
<中央前橋駅 2013年6月>
しかも駅の脇には川が流れていて風情があるよね。
<中央前橋駅 2013年6月>
改札を出る手前に自転車がたくさん置いてあったので不思議に思ってよく見たら「無料レンタル自転車」が用意されていたんだ。しかも上毛電気鉄道は自転車持ち込み可なんだ。
休日は始発から終電まで、平日も朝の通勤、通学時間帯が終わる8時台後半ぐらいから終電までなんだ。
自転車を借りて電車に乗ってサイクリングなんて楽しそうだよね。
パグちゃん、今度一緒にどう?
<無料レンタル自転車>
知ってます?
自転車持って電車に乗って出かけるのを「輪行」って言うんですって。
ということで次の目的地、粕川へ。
粕川駅には側線があるんだ。この側線はその昔、上毛電気鉄道が貨物扱いをしていたころ使われていたものなんだ。
そんなことを考えながら駅構内の配線を眺めるのも楽しいよね。
<粕川駅 左側が側線 2013年6月撮影>
駅から少し歩いたところに有形文化財の「粕川橋梁」があるんだ。
この鉄橋もシブいねぇ~。
<粕川橋梁 (粕川-新屋間) 2013年6月撮影>
粕川駅は「auのCMロケ地」に使われたんだって。同じ角度で写真を撮ってみるのも面白いかもね。
上毛電気鉄道のハイライトはこの大胡駅と電車庫なんだ。
プラットホームから見える建物がこれも登録有形文化財の「大胡変電所」。
ホームの真正面に変電所があるなんてかなり珍しいと思うよ。
ちなみに建物の脇にある鉄塔も登録有形文化財の一部なんだって。
言われないとわからないよねぇ~。
<大胡変電所 2013年6月撮影>
大胡駅の駅舎もなかなかシブいよねぇ~。
しかも、中は自動券売機や時刻表などしっかり現役として使われているところがまたイイんだ。
<大胡駅舎 2013年6月撮影>
当日はOさんというベテランの方が車庫を案内してくれたんだ。
Oさんは親切&上毛電気鉄道への想いが半端なく、お話を伺っている間にすっかり上毛ファンになっちゃったよ。
木造の電車庫はこれも有形文化財。車庫から顔を出している茶色い電車は開業当時に自社発注したデハ100形101号。この車両、なんと10万円で貸切運行ができるんだ。借りた人の中には「音鉄」ちゃんがいて釣り賭けモータ音をしっかり記録して帰ったそうだよ。綺麗な音を撮るためなら10万円で貸し切れるなんて高いとは思ってないだろうね。気持ち、よくわかるよ(笑)
<大胡電車庫 右がデハ101号、左が700形 2013年6月撮影>
貴重な車両も面白いんだけど、車庫の中のポスターも手描き感あふれるいい感じのものが貼ってあったのが妙に印象的だったよ。こういうのはなかなか駅では見られないよね。
<大胡電車庫 2013年6月撮影>
大胡電車庫の見学を終え、大満足な気分で赤城駅へ。東武特急「りょうもう36号」の指定特急券(もちろん窓側)を確保。この列車の浅草駅到着は17:55というイイ時間。なので、またまたスカイツリータウンや浅草で反省会と称して一杯いただいて帰宅というご機嫌な一日だったんだ。