パグちゃん、「国鉄色」って知っている？

ひたちなか鉄道に走っている車両がたしかそうだったような…。
だから、JRが国鉄だったときから使っていた車両の色のことかなぁ？？

お、凄い！　正解！
じゃあ「国鉄顔」は？

えっ、何それ？ わからない。
いかめしい顔のこと？

残念！　まぁ、わかったら相当なマニアだけどね。
これはね、国鉄時代の車両が改造しないでそのままのデザインで使われているということを指すんだけど、今回訪問したいすみ鉄道では少し意味が違っていて、新車なんだけどなぜかこの「国鉄顔」でデビューしたんだ。

？？？

いすみ350型とキハ52の写真を見て！　元国鉄／JRのキハ52の顔に似ているでしょ？
だから通称「国鉄顔」ってことなんだ。

＜「国鉄顔」いすみ350形 2013年4月撮影＞

＜元国鉄／JR キハ52形 2013年4月撮影＞

あー、そういうことね。

ということで、今回は本物の国鉄型車両と国鉄顔の車両が走る（←ややこしい）、いすみ鉄道に行ってきたんだ。

終わる頃には見分けが付くようになれるかも。

いすみ鉄道はルーツが人力軌道。その後、国鉄／JR木原線を経て現在の形になったんだ。

人力！?

そう、最初はなんと人が車両を押してたんだ。人件費が安かったからね。

うわー、なんか凄い話ですね。

ははは。
で、今回は東京駅からスタート。
いすみ鉄道に行くには、JR外房線の大原から乗り換えるんだけど、東京から大原へは大きくわけて3つの選択肢があるんだ。

1. 一番早く、乗り換え無しで行くには特急「わかしお」号。

普通乗車券で行くのなら、

2. JR総武快速線で千葉まで、外房線の普通に乗り換え。
3. JR京葉線快速で蘇我まで、外房線の普通に乗り換え。

この3つの方法。
東京から大原までは片道￥1,620だから青春18きっぷ（5枚セットで￥11,500。１枚当たり￥2,300）でも元は取れるね。
今回は行きが「2.」で帰りを「3.」にしたので、2倍楽しんだ気分になれたよ。

青春18きっぷ、恐るべし！

JR大原駅の改札を出ると、すぐ右手にいすみ鉄道の入り口があるんだ。
今回も一日フリー乗車券（￥1,000）を購入。
購入方法は (1)自動販売機 (2)売店 (3)車内 の3通りあるんだ。硬券が欲しかったら(2)か(3)がオススメだよ。

車内で買えるっていうのは、お弁当みたいで良いですねー。

切符を買ったら早速、乗車。
いすみ鉄道の車両は種類が豊富で急行用は国鉄型のキハ52とキハ28、普通用はいすみ200型、300型、350型の3種類があるんだ。いすみ200型は順次（2015年ぐらいまでか？）新型に置き換えになるので乗るのも撮るのも今のうちかも。

知ってますよー「キハ」。気動車（ディーゼルカー）の意味ですよね。

大原駅を出ると外房線からすぐにわかれると直ぐに西大原駅。
次の駅に向かう進行方向右手に見える池にはムーミン谷の住民がいるんだ。
写真はあえて見せないよ。乗った時のお楽しみだからね（笑）

ムーミングッズも販売されているとか。

そこを過ぎてしばらくすると列車交換設備のある上総東へ。
ここは、木造の待合室がいい味を出しているんだ。

映画の1シーンに使えそう！

上総東から新田野にかけてはアップダウンがあるので車両の先頭か一番後ろで車窓を眺めると気分がいいんだ。

わー、いいですねー。のんびりしてて。

新田野駅には桜があるので、開花時期にはいい雰囲気になるんだよ。

ジオラマみたいですねー。

国吉駅も列車交換設備のある駅。その側線には久留里線を引退したキハ35と同じくいすみ鉄道を引退したいすみ200型の1両が留置されているんだ。（2013年4月現在）これも先に引退した2両と同じように海外で活躍するのを待っているのかもね。

鉄道車両ってほんとタフなんですねー。

上総中川駅から徒歩だと30分のところに「ぽっぽの丘^*1」があり、そこにはいすみ200型や久留里線で活躍したキハ38他数量の車両が展示してあるんだ。
HPによると、国吉駅から駅長さんが送迎サービスをしてくれるようだけど、行く前には確認しておくとよいかもね。

*1　ぽっぽの丘HP：http://keiranbokujo.com/nojo_isumi.html

これは鉄っちゃんの皆さんには堪らないですねー。
凄い！千葉にこんな所があったなんて。

城見ヶ丘駅は菜の花の時期（見ごろは2月中旬から4月中旬まで）には撮り鉄さんがたくさん集まるんだよ。
ここ以外にも花との組み合わせで撮影できる場所がたくさんあるあってガイド^*2まであるんだ。

*2　沿線花マップ：http://www.isumirail.co.jp/ensen/flowermap.html

ここはいかにも房総という感じの場所ですねー。シャッターチャンスだらけ！

デンタルサポート大多喜駅はJR接続の大原駅を除いた沿線最大の駅。
車両基地もあり、駅舎も立派。
駅から徒歩数分圏内でランチができるところがたくさんあるし、古い街並みも残っているので、食後に散策するもいいよね。

各駅停車で見どころ満載です。広告みたい！

デンタルサポート大多喜駅でパグちゃんにオススメなのは、「酒蔵小路」駅からこの道を通っていくと「豊の鶴酒造」にいけるんだ。

やっと本題です（笑）。

ほんとです。
大多喜駅を出るとどんどん山の中に入っていくんだ。そして終点の上総中野駅。この駅は小湊鉄道との接続駅になっていてほんの数分間だけどいすみ鉄道と小湊鉄道の車両の“並び”が見られるんだ。
ここから小湊鉄道に乗り換えて内房線の五井まで乗り鉄を楽しむということもアリだね。その乗り方をするときには「房総横断記念乗車券」（￥1,600）がオススメだよ。途中下車はいくらでもOKだけど戻るのはできないことだけが注意点かな。

へー、そんなチケットもあるんですね。

最後にもうひとつパグちゃんへのオススメが大原駅から徒歩数分のところに「水戸泉酒造」　http://kidoizumi.jpn.com/?page_id=47　という酒蔵があるんだ。
ここは試飲会とかもやっているようなので、HPでチェックして立ち寄るとイイんじゃないかな。

ふふふ。行ってきたんですよ、今回。
いいところでしたー。美味しかったー。
電車ならではの気兼ねのない酒鉄の旅、最高でした！